ーある年の2月14日。
私はクラスで仲の良かった男の子にチョコレートを渡した。
そして、呆気なく振られてしまったのだ。
落ち込んだ私は、Shootingに相談しようとラジオにメールを送ったのである。
『こんばんは!!Shootingの阿久津蒼悟です!』
『こんばんは!!同じくShootingの東雲澪です!』
いつもと変わらない決まりの挨拶でラジオは始まった。
この日のMCは、蒼悟君と澪君の2人だった。
『さぁ、早速、阿久津考案の新コーナー!
「気まぐれ恋の相談室」!!
こちらのコーナーでは、男子代表の私、阿久津蒼悟と、女子代表の東雲澪でみんなの恋の悩みを答えていきます!』
『待って!!俺、女子代表務まるかな!?』
こんな感じに和やかに進む放送。
この時私は、自分のメッセージが読まれるなんて、少しも期待していなかった。

