あたしは決心してたことを伝えた。

「あのね、

まだ三度しか会ってないし

こういうの、

負担かもしれないけど、

ユラ、あれから一生懸命考えて

塁の力になりたくて・・・

それで、迷惑かもしれないけど

学校の近くに部屋を借りたの。

使わなくてもいい。

塁の自由にして。

体がつらい時は遠慮なく使って。」

塁の手に鍵を握らせた。


塁は鍵を握り締めて

あたしをじっと見つめてた。

「ありがとう。

そんなにも俺のこと考えてくれて・・

これありがたくもらっとくよ。」

まだびっこを引いてる足を見て

「この足がよくなったら

学校の友達も連れて遊びにいく。

ユラにも紹介するよ。

楽しみだな~!」


切れかけてたあたし達の糸は

この時しっかり繋がった。

すごい賭けだったけど・・・