店が終わり、ナオが

「よかったね。ユラちゃん。

塁、マジで喜んでたよ。

気持ち通じたんじゃない?」

と、言ってくれた。

「ナオ、ほんとにありがと~!」

あたしの働いたお金で

塁を励ませたこと

忘れられない時間が

過ごせたことに満足して

店を出ようとした。


「待ってて。外まで送るから。」

と、塁が言った。


少し待ってると塁が走ってきた。

「今日はほんとにありがとうね。

タクシーまで送るから。」

「うん。」

乗り場まで来たとき塁が言った。

「ここまでしてもらって、俺

なんてお礼言ったらいいか

わかんないんだけど・・・」

「いいんだよ。

ユラがそうしたかったんだから」