「私が出直してください、と
言ったから貴方は気づかずに
帰られましたけど・・・」

「・・・」

「あの時の陽平の様子で
私はすぐピン!ときました。

貴方を知っていると・・・
前にお付き合いされて
たんですよね?」

「はい。でも突然いなくなって
連絡もとれなったから。。。」

「聞きました。
仕方なかったんです。

おじに借金があることが
亡くなってからわかって・・・
今はうちに身を寄せています。」

「お兄さんも?」

「いえ、俊平君はおじが
亡くなってからやはり
しっかりしなきゃいけないと。

大学を卒業し、おばに学費を
返すために働いています。」