城内を歩く雪たち。

だが沈黙が続く。

「・・・この城はとても広いんだね」

「さほど変わらないと思いますが」

「変わると思うぜ」

「そうなのですか」

「・・・・・・あぁ」

「こちらです」

雪たちは立ち止まった。

「お荷物はお部屋に入れてますので
ごゆっくりごつろぎください」

「ありがとう」

「いえ。ただ1つだけ忠告です。
一番奥の部屋には入らないようお願い致します」

「あの部屋何かあるの?」

「私の姉、第一王女ミアの部屋です」

「なんで入ったらだめなんだよ?」

「・・・ねぇ」

「なに?レナ姫ちゃん」

「死にたいの?」

「え?」

「3人は死にたいの?
あの部屋に入るって事は死と同じだよ」

「死・・・?」

「そう。死にたくないなら入らないことだね」

「・・・レナ。言葉に気を付けなさい
相手は殿下方ですよ」

「だって・・・なんか嫌いなんだもん」

「レナ・・・」

「・・・・・・」

「とりあえず夕食までご自由にお過ごしください
何かあれは申し付けください。ではこれで」

その場を後にした。