城へと連れて来られた美月。

「お前は名はなんという・・・」

「・・・美月・・・」

「美月・・・そなた今日からミアと名乗れ。
この国の第一王女として」

「王女・・・?」

「そうだ。そして妹となる雪華をまもれ」

「妹・・・」

「それがここにきた理由だ。お前はこの国の道具。
逆らえば母たちの命が危うくなる事を忘れるな。
決して一族に会うことは許さない。いいな?」

「・・・はい・・・」

そうして美月はミアと名はあらためた。

雪の姉として。

この国の王女として。

強すぎる魔力は左腕の水晶にレイの力を

込め使った魔具。

ミアは魔力、霊力ともに優れたもの。

剣も武も長けていた。

「・・・強くなったものだなミア・・・」

「・・・・・・」

「あの時の弱かったソナタが嘘みたいだ・・・」

「自分の力を磨きましたから・・・
それに・・・あなたの血のお陰でもありますよ」

「ククク・・・そうであったな。
まぁ励めよ。道具よ。そなたは
この国の道具にすぎん。名を与えられただけ
有り難く思えよ」

「・・・・・・っ!」

そしてミアはこの国に強力な結界を張り

オレ達を守っていたんだ。

レイとは数年前に出会ったらしい。

レイはこの世界の中心。

闇の王国、魔王陛下の孫。

時期魔王陛下になられるお方だ。

ミアはレイの事を心の拠り所にしていたんだろう。

オレ達ではミアの闇は深すぎる。

助ける事は・・・できない-。