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+゚


『きっとみっちゃんのことは特別、って
思ってると思うけどなー!』


__いつの日か言ってくれた
菜々ちゃんの言葉が…


"本当だったらいいのに…"って
わたしずっと思ってた。


でも、航くんにとって
わたしはただの友達で……


特別の人は、他にいて……


「…美優、お腹空いてる?」


__大切な人の名前を
愛しそうに呼んでいる航くんを見て
わたしは胸が、ズキッと痛む。


そんなふたりのことを
今は見ていられなくて…


「っ……」


不意にわたしは、目を伏せた……そのとき。