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『……俺の方が、おまえのこと
たくさん知ってるよ。
好きな物も、嫌いなものも、癖も性格も。』


……不意に、わたしは
京ちゃんに言われたことを思い出す。


……わたしだって、同じだよ。


京ちゃんの好きなものも、
嫌いなものも知ってる。


性格だって知ってるし、


……京ちゃんが嘘をつくとき、
鼻を触る癖だって…わたし知ってるよ。


…小さい頃、京ちゃんは
わたしをかばおうとして嘘を付いたけど、
癖が出ちゃって、
紗希さんに嘘がバレたこともあった。