「わっ…!ご、ごごごめん…!!!」


わたしは、あたふたしながら
京ちゃんの腕を掴んで、顔を覗き込んだ。


「ごめんね京ちゃんッ…!」


と、わたしが謝れば
京ちゃんは、ふっ…と鼻で笑って
わたしの髪をクシャッと撫でた。


「……まぁ、いーや。この話は」


「…へ?」


「…用意してくる。ちょっと待ってて」


そう言って、京ちゃんは
頭をポリポリ掻きながら、部屋を後にする。


「あ、ちょっと…!」


そして、京ちゃんの後を追うように
わたしも部屋を出て、階段を降りた。