俺の手が届く範囲にいろ。



そして昼休み。


いつもは教室で過ごすわたしだけど、
今日はお弁当を早く食べて
体育館付近まで来ていた。


「おっしゃー!スリーポイント!」

「いやいや。線踏んでたから、今のなーし!」

「うっそだろ!?」

「ハイどんまーい、大芽」


__……体育館の中からは、
男子たちの楽しそうな声が聞こえる。


……京ちゃん、おそらくここに
いるはずなんだけど…。


そんなことを思いながら、
わたしはこっそり覗いていると……


「……あれ!?実月ちゃん
こんなとこでなにしてんの?」


…不意に、誰かに後ろから話しかけられた。


「あっ…航くん…!」


「中入らないのー?」


腕まくりをしながら、
そんなことを言う航くん。