「ね、ねぇ京ちゃん……。」


「……ん?」


「……あのさ。や、やっぱり手繋いでもいい…?」


「……は?」


わたしがそう言うと、
なぜかキョトンと固まる京ちゃん。


「だ、ダメかな…?」


「っ……ずりぃーよ、おまえ」


「……へ?」


……京ちゃんは、なぜかため息をつきながら
顔を覆っている。


「……京ちゃん?」


「……ん。」


……不意に差し出された手を、
わたしは握ると…


京ちゃんの手は、少し熱かった。


「うぅ……怖いよぉ…」


情けない声で呟くわたしの隣で…
「はぁー、天然ってまじで怖ぇー」と
京ちゃんもお化け屋敷に
怖がっている様子だった……__