…固まるわたしに、京ちゃんは不敵に笑って
ぐいっとわたしに近付いた。


「っ……」


わたしの背丈に合わせて
少しかがんだ京ちゃん。


目の前には、京ちゃんの右肩が見えて
頬に当たる柔らかい髪が…少しくすぐったい。


抱きしめられてはいないけれど
周りから見たら、誤解されそうな体勢だ。


「ちょっ…京ちゃ…」


「…なんでさっきキスしたか、分かってる?」