「……俺は、おまえに兄貴みたいって
思われてることが嫌なんだよ。」


「……え?」


「……幼なじみは家族同然?
じゃあもう、やめてやるよ」


__ガラッ…!


そんな言葉と同時に、
わたしたちは学校の中に入ったから
突如、生徒たちの声が大きくなる。
 

「…ごめん、聞き取れなかった…!
なにをやめるって…?」


「__幼なじみ、もうやめるわ」


「……へ?」


微かに聞こえたその言葉に…
わたしは思わず、フリーズしてしまう。


……幼なじみを……やめる…?