俺の手が届く範囲にいろ。



「…イルカショー始まるから、もう行こうぜ」


「うん!」


そう言って、
先に歩き始めた京ちゃんの後ろを
わたしはついて行く。


「…でもね。
わたしもたくさん知ってるよ!」


京ちゃんの後ろを歩きながら…
京ちゃんの背中を見つめて、
わたしは自慢げにそう言った。


「…月曜日の朝が特に弱いところでしょー?
見た目によらず、実は甘党なところ…!」


指を折りながら、
わたしは京ちゃん情報を言っていく。


「ばーか、甘党は関係ねぇだろ」