「…あらあら。我が息子、動揺しちゃって…」


「……へ?」


「あ、ううん!
こっちの話だから気にしないで…!」


そう言って、ふっと微笑む紗希さんに
わたしは思わず首を傾げた。


__そして、時刻は8時。


「…行ってきます」


「お邪魔しましたー!」


「はーい!2人とも気をつけてねー!」


紗希さんに見送られ、わたしたちは
いつもどおりに学校に向かった。