「…えっ…わたしにですか!? 彼氏なんていたことないですよ…!」 「えー!そーんな可愛いのにもったいない! じゃあ好きな人はいるの?」 「っ…へ!?好…きな人は……います、けど…」 お皿をタオルで拭きながら 歯切れ悪く、そんなことを呟けば… 「…ッ…ゴホッ…ゴホッ…!」 リビングの方から、 京ちゃんのむせる声が聞こえてきた。