「あっ紗希さん…!
京ちゃんの用意が終わるまで
わたしお手伝いしますよ…!」
そんなことを言いながら、わたしは
キッチンにいる紗希さんの隣に立った。
「ありがとう~!
ほんとに実月ちゃんは家庭的ねー!
京哉とは大違いだわぁ」
「……聞こえてるっつーの…」
不意にリビングから、
京ちゃんのそんな声が聞こえ
わたしは思わず苦笑いをしてしまう。
「ねぇ実月ちゃん!
ずっと気になってたんだけど
実月ちゃんは彼氏いないの?」
カシャカシャと洗い物をしながら
そんなことを言う紗希さん。
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