˹はぁ˼とため息を吐く。
今日の部活は走ってばっかりだし,
調子悪いし最悪だ。
トボトボ歩いていると遙歩がすごい速さで抜かして歩いていくのに気が付いた。
˹遙歩どうしたの ?˼
˹こっちに用事があってさ。羽流だってどうした。ゆっくりボーッと歩いていると危ないぞ?˼
˹ちょっと疲れてて。用事って?˼
˹あ-,御見舞に行くんやで。˼
˹なるほどね!病院の近く通るバスがあるもんね。˼
˹あのさ…˼
ん?と顔を覗くとなんとも言えない苦しいような切ないような顔ですごく考えている。
そして、その表情を忘れさせるようないつもの無邪気な笑顔で
˹煌とか祐翔には言わないでな?見舞い付いてくとか言いそうや。羽流と俺の2人の秘密。˼
夕暮れに照らされる彼の顔に私は心臓でも掴まれたんじゃないかというぐらい心がギューっと痛くなった。
わかった 、と返事するのが精一杯だった。
