となりの君は、あの子のもの





「しかたないよ。美雨ちゃんの低血圧は、昔からだもん。今さら治らないよ〜」



フォローしてるのかけなしてるか分からないのは、5つ下の妹、咲良。

こやつ、小学生のくせに…。


末っ子らしく甘え上手な咲良は、時々辛辣な言葉を躊躇なく言う。

我が妹ながら、少し恐ろしい。




「低血圧なのは、お母さんの遺伝だもん。わたしのせいじゃありませーん」



ふてぶてしく言いながら、わたしは朝ごはんをものすごいスピードで食べる。




「気持ちは分かるけど、もう中三なんだから!」

「そうだよー、高等部はもうちょっと遠いところにあるんだから」

「遠いって言っても、敷地は隣じゃない」




わたしとなっちゃんは、同じ中高一貫校に通っている。