となりの君は、あの子のもの





「えー、そうなの? わかった…」



なっちゃんが、ほんとに残念そうに言う。

なっちゃんは、とても素直な人だからすぐ顔に出るんだよね。

そんなところが、ほっておけないんだけど。




「ごめん、ごめん」


「え、美雨、帰れないの?」



桜庭くんと話してたはずの、あおくんが話しかけてきた。



「部活寄ってきたいんで」


「お前も頑張るよな〜。えらい、えらい」


「わっ」



あおくんの大きな手が、わたしの頭を撫でる。