となりの君は、あの子のもの




自分の部屋に入り、ベッドに制服のまま寝っ転がる。






そっか、なっちゃんとあおくんも一緒なのかー…。




「…もう、これ以上好きでいるのつらいな」




ベッドの上で仰向けになりながら、つぶやく。







『他の男に目を向けるチャンスだよ!』




学校で言われた、麻美の言葉を思い出す。


それとともに、なぜか桜庭くんの顔が浮かんだ。



え、なんで桜庭くん…?






そういえば、桜庭くん、噂と全然違ってびっくりだったな。


彼となら、上手くやっていけそう。



男子と仲良くなるのは時間がかかるわたしだけど、桜庭くんならきっと大丈夫。




なんで、そう思えるんだろう?




その疑問は、少々鈍感なわたしには考えても分からなかった。