廊下に出ると、他のクラスもホームルーム中なのか、誰もいなくて静かだった。
「さ、桜庭くん! わたし、歩けるから! 」
2人きりになった途端、状況が理解できてきて、すごくこの体勢恥ずかしいんだけど…。
目の前に桜庭くんの綺麗な顔があって、すごくドキドキしてしまう。
どうしよう、あおくんでも、こんな至近距離でいたことないのに。
頬が熱い…。
わたしの心臓の鼓動は、ありえないくらい速くなっていた。
「いいから、保健室着くまで黙って」
桜庭くんが真剣な声色で言うので、
わたしは赤くなっているであろう熱い頬を見られないようにうつむいて、黙った。
