そんなの小さい頃から見てたら、所詮叶わない想いだって分かりそうなのにね。 いや、分かってるんだけど、諦め方が分からないんだ、きっと。 あおくんは、わたしを絶対に見ない。 お隣の妹のような存在、としか見てくれない。 ずっと、ずっとそうだった。 それに、あおくんの相手はわたしにとっても大好きで大切な人だったから。 だから、嫌いになったのに。 諦めの悪いこの想いは、いつになったら消えてくれるのだろう。 うそつきなわたしは、10年以上も同じ場所から動けないでいる。