あの子に聞こう。

トントン

「ねぇねぇ」

その子は、振り返ってこっちを見た瞬間

「えっ白姫様!?」
って。

白姫様って?

「華音でいいよ~。なんでこんなに人いるの?」

本題はここだよね。

「華音ちゃんで。私はPrinceの大翔様と大雅様がいるんです。
華音ちゃん、サインください!」

差し出されたのは、デビューライブ限定のポーチ。

「そうなんだ。いいよ~。ライブ来てくれたんだね。ありがとう!」

紫音にも書いてもらい、その子に渡す。