中二の三学期は やっと落ち着いてきていた。 二月に控えたスキー合宿を心待ちにする人や 休み明けの中間考査に向けて猛勉強する人 いろんな人がいた。 そして…わたしは、というと 「圭香、最近ボーッとしてるよね」 「ごめん、それいっつも」 恭介さんのことを思い出しては ボーッとしていた。 これだけ考えているのに、好きという自覚がなかった自分に驚く。