わたしは、だんだん自分に嫌悪感を抱き始めていた。



「ねぇ、自分のこと好き?」


当時の自分に、こう質問したら、わたしは絶対「嫌い」と答える。



自分を好きになれないわたしは


だんだんと自分を傷つけるという行為にも、抵抗がなくなってきていた。



時期が冬というのが幸いだった。



長袖のセーラー服で手首を隠し、傷が見えないようにしていた。