コンピュータ室は内履きを脱がなきゃいけない

から、この寒い時期は靴下でいるのは結構辛い

晴斗のことを呼ぶときは結城って呼ぶけど今でも心の中では晴斗って呼んでる


晴斗は隣の席で(よし! 聞くぞぉ~!)って思っ

てたら晴斗の方から「え? 足ちっちゃくね?(笑)」って言ってきた

久しぶりに話しかけてもらえて嬉しかったのに

そんなふうにバカにされたような言い草で少し

腹がたったけど、晴斗らしいなって思って許した

今日は、Excel?を使うらしい (パソコンとか普段使わないからできるかなぁ~?)

めっちゃ不安だ パソコンでやってたらわかんなくなってきた… どうしよ…

晴斗に聞こうかな

「ね、結城 ここどうやんの?」

「あ~? しらねー てかそんくらい自分でやれば?」って言ってきた

べつにいいじゃん! 教えてくれたって

てか、そんな嫌味な言い方しなくてもいいじゃん!(怒)

もう少し頑張ってみようかな…

でも、全然わからんなくて、止まってたら、晴斗が、じっとこっちを見てることに気がついて

「な…に?」 「はぁ? なに?」

え…? なんでそんな不機嫌そうなの?

え? 今見てなかった? 陽菜乃の勘違い?

不機嫌そうに言い返されて、ちょっとびっくりした

「今、こっち…みてなか…った?」

「……べつに」

「そか」

なんで、そんなそっけないんだよぉ~…

その後すぐ晴斗が陽菜乃のパソコンの前に体ご

と寄って陽菜乃にくっついたと思ったら、

「おい、お前こんなのもできねーのかよ
てか、俺がいんだから、俺を頼れよ」

はぁ? さっき、頼って冷たく引き離したのはそっちじゃん なんなの

「仕方ねーから俺がやってやるよ
…おい なんか言う事ねーのかよ」

「…お願いします…」

「それでよし」

晴斗は、素早くキーボードをうち全部やってくれた

できるなら、最初から「しらねー」とか言わないで

やってくれてもよかったじゃん

まぁ、なんだかんだ言って優しくて困ってたら、助けてくれるとこがいいよね

晴斗らしいわ

しばらくして晴斗が「お前さ…蒼空のこと好きなの?」

晴斗はなぜかぎこちなく聞いてきた

「うん! 好きだよ なんで?」

相座のことは普通に好きだから、そう答えた

そしたら、晴斗がまたぎこちなく答えた

どうしちゃったんだろ

「そ…ならいいんだけど…」

「てか、最近ずっと一緒にいるのに今更嫌いになるとかないよ」

「はぁ? お前まさか友達としてって意味で蒼空のこと好きって言ったの?」

晴斗が少し怒ったように言ったから、(え? なんでそこで晴斗が怒んの?)ってなった

「そだよ え? 違うの?」

だいたい自分にとって相座に対してそれ以上の気持ちなんてない

当たり前だ

なのに、なんでキレるの…

すると晴斗は「お前、あんま蒼空に気い持たせんなよ」なんて言う

え? どゆこと? 相座に気い持たせんなってどういう意味?

「それ!どういう意味?」

「はぁ? お前ほんとアホ 蒼空に対して友達以上の気持ちがないなら、思わせぶりな態度とんなよって言ってんだよ」

「え? 何言ってんの晴斗~ 陽菜乃が相座にそんな気あるわけないじゃぁ~ん! だいたい、あっちだって陽菜乃に気なんかあるわけないって! もし、そうなら即効あいつから離れるよ陽菜乃は」


「離れるって、そしたらあいつが可哀想だろ」

「可哀想っていわれても…… そんなふうに思ってなかった人にそういう目で見られてたって知っただけでちょっと引くかな…?
わかんないけど、人によるなぁ~ 」


「人によるって蒼空だったらどうなんだよ…」

「でも! もしもの話しでしょ?? 相座が陽菜乃のこと好きなんて絶対ない!」

聞かれたけどあえて流して、断固否定した

気づいたら、チャイムがなっていた

「じゃあ、いこっか! 今日は久々に3人で戻ろうよ!」

「ね! いいよね! 晴斗!相座!」

「べつにいいけど… てか、お前いつから俺のこと名前呼びにもどったんだよ」

「え? あれ 名前で呼んでた?(笑)」

全く気づいてなかった

「呼んでた こいつもう、いいのか?って思ってたんだけど」

「んー そっちがべつに構わないなら、前みたく名前で呼ぶよ」

「べつに、いいけど…/////」

少し照れてるように見えるけど気のせいかな?

「じゃあ! また、晴斗って呼ぶ!」

「おう」

3人で戻ってる時に「今日の給食って何かな?」

って目を輝かせて言ったら晴斗に「え?陽菜乃お前ってほんとに女?(笑)」

「え! 女だよ! 何言ってんの! もぉ~(`o´)」

少し怒ったように言うと「あ~、わるかったって!な? 許して!」

晴斗が、勘弁してって感じでこっちをみるから仕方なく許してやった

3人とも教室の席が近くて、陽菜乃の前が相座で陽菜乃の隣で相座の後ろの席である晴斗がいる

こんなにいつでも話せる距離にいるのになんではなさなかったんだろ?

って今更ながらに思う

給食はカレーだった 3人で食べるときに誰が先に食べ終わるか勝負することになって

負けた奴は3人分の[食器片付けと宿題を見せる]

になった

負けないぞ~!って思ってだけどやっぱ男子にかなうわけはなくて

結局、陽菜乃がビリ…

「ねぇー お願いだからさー 勘弁してくんない? 今日に限って宿題やってないんだよぉ~」

「はぁ? いつもやってねーの間違いだろ ばーか」と言って晴斗は不敵な笑みを、浮かべた

ずっと黙ってた相座が、「じゃあ、陽菜乃1人じゃ大変だろうから手伝ってあげるよ」

「あぁ~相座ってほんと優しいマジ天使だわ~ 晴斗とはちがって!!」

「はぁ? 俺にむかってそんなこと言っていいとおもってんのかよ このブス!」

「はぁ? 誰がブスなんだよ! 」

「あぁ? 誰がか?そんなんお前しかいねえだろこのどブス!」

「お前って言うな! このチビ!!」

晴斗は男子の中でも背が低い方で、160cmくらいしかない

陽菜乃は145cmしかないから晴斗のことは普通

に背が高く感じるけど、周りと比べたら小さい

ましてや、相先なんて、175cmくらいあるらし

いからもう、巨人にしか見えない

「チビじゃねーし! てか、お前に言われたくねーよ!!」

「まぁまぁ 2人とも落ち着いて 久しぶりの3人なんだからさ、喧嘩しないで」

せっかく相座が仲裁に入ってくれたけどそういう気分じゃなかった

「はぁ? お前は黙ってろ!!」

2人同時に全く同じ事を言ってしまった

教室にいた他の子たちは「相変わらず息ピッタリだね~」

なんて、言う

いいことなのか、悪いことなんだかよくわかんないや

気づいたらもぉ、どうでも良くなってて

晴斗とアイコンタクトをとって(もう、いいか!)

相座が心配してもう一度止めに入ったら、自分

たちがもうやめよってさっきなったとこだった

から、すんなり喧嘩は終わった

相座は(え?どゆこと?)ってなってて、「うはははは!!!!」っ晴斗と爆笑した

相座は不満げに笑わないでよー

なんて言ってた

「今日は晴斗と久しぶりにこんな楽しく話せてめっちゃ楽しかったし嬉しかった! ありがと!晴斗」

「あぁ 俺もまぁまぁ楽しかった」

「素直に喜びなよ!」

「あ!もちろん相座にも感謝してるよ! いつもありがと! はい!ハイタッチ!」

「え? あ、うん どうも」

「「イェイ!」」

こうして楽しい1日は終わった