律(リツ)。 彼は自分をそう名乗った。 初めて逢った瞬間、呆気なく心を奪われて…… 完全にあたしの一目惚れから始まった恋。 彼は恋に奥手だったあたしに優しく接してくれた。 たくさんのことを教えてくれたの。 嫌なことがあったり、いっぱいいっぱいになった時 隠れて泣いた日も、気付けばそばに居た。