幸せ過ぎる日々はやがて悪をもたらす。 二人と上手く付き合うことで、 自分の意外な器用さを知ることが出来た。 そして、バレないようにしていたつもりだった。 でも律は頭がいい。 時に見せる鋭い眼差しで見透かされていたかも…… 《俺だけを見ろって言ったのに…》 そう呟いて見せた悲しい横顔。 あたしはこの時の律を忘れないだろう。