----浅原side
俺はもう少し
彼女のそばにいてあげることにした

「何か、、温かい飲み物用意しますね。ソファーに座っててください」

温かいお茶を持ってきてくれた彼女は
顔ぐちゃぐちゃなんで
メイク落としてきます。と言い
洗面所へ向かった。

、、何かしていないと
落ち着かないのかもな。

「お待たせしました。。すみません。呼び止めてしまって。お茶どうぞ。、、、、あの、聞いても、、いいですか?何故私だってわかったんですか?」

俺は今までのことを
思い出しながら口にした

「それは、、俺の父に東京で働いているらしいって聞いたんだ、、でも何千ものある企業から君を探すのは無理もあった、、だけどそんな時、前課長に偶然、、いや必然だったのかもしれない、会ったんだ。課長に事情を話していたら同じ年で同じように昔、声をかけた子がうちで働いているって。名前は当てはまったが名字が違っていた。元々、他の会社で主任などしていたから課長の伝手もあって今の会社に入って経理課で課長になれたんだ。それで仲の良い田中さん達にそれとなく君の過去を聞いてみたら俺の探している人が、、君だとわかった。」

佐野さんは驚きながらも
しっかり聞いていてくれた。

「そうだったんですか、、、あの、、前、うちに泊まった時浅原さんの耳のところにホクロがあるのをみたんです。優ちゃんにも同じ場所にホクロがあったから、、もしかしたら浅原さんは優ちゃんかもしれないってずっと思ってたんです。、、でも浅原さんは弟さんだったんですね、、」

「あぁ。。おかしいよなw兄弟揃って同じところにホクロがあるってw、、兄貴はこのままここで死ぬならもう一度ももかに会いたかったって。。」

正直俺も泣きそうだ。
離れて暮らしていたとしても兄弟だ。
なにか協力したくて
ここまで頑張ってきた。
胸の奥がギューっと
掴まれるような気持ちになった。
----