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気がつくとウエイターが
そろそろ閉店のお時間ですと
声をかけてきた
どのくらいの時間
ボーっとしていたのか、
ハッ!っとして目の前を見ると
浅原さんは目を閉じて
イスによりかかっていた。

時間を見ると22時になるとこだった。

「浅原さん、、あの、、」

「ん、、?あ、、あぁ、すまない寝てしまっていた。」

まだ眠そうにしている
浅原さんと一緒に店を出る。

「家までおくるよ。」

「、、ありがとうございます。あの、、えっと、、」

「、、さっきの話なんだが、出来れば兄貴に会って欲しいんだ。頼む!」

浅原さんは頭を下げた。

「、、、頭を、、上げて下さい。私の顔を見ても、、私なんか、、優ちゃんから逃げたんです。自分が傷つきたくないから」

「兄貴が言ってたんだ、、兄貴への気持ちは中学の時から気づいていた。高校3年のときに病気になった。だから佐野さんには本当に幸せになって欲しいからって兄貴は別に好きでもない人と付き合って君を遠ざけた、、」

「なんで、、そんなことを、、」



私は涙が流れて言葉が震えていた




「俺から言っていいのかな、、、君が、、好きだったんだ兄貴は」


私は言葉より涙が溢れた。




浅原さんは電話番号を教えてくれた。

「いつでも電話してきていい。寂しかったらすぐ来るから」


私はアパートに着き、階段を上がった
だけど、、、だけど私は
もぅすでに誰かにそばに居て
欲しかった。。

「、、浅原さん、、、もぅ、、少し一緒にいて、、もらえませんか?」