お風呂から出ると携帯が鳴っていた。
身体にタオルを巻いて携帯を取ると
画面には紗英と表示されている。
「もしもし?紗英?」
「もしも〜し?私だよ!今なにしてたの?」
「急にどうしたの??お風呂から出たとこ「もしもし?佐野さん?」」
少し聞いたことがある声がした。
でも私を佐野さんと呼ぶ人は、、
「あ、、浅原さん、、ですか?」
「そうだよ!今、田中さんと棚下君と山崎君と残業終わって帰るとこなんだけど、、みんなで佐野さんが心配だからお見舞いいきたいんだ。体調大丈夫?」
心の中では浅原さんが来るのは
嫌だとおもってしまった。
「、、はい。全然大丈夫です。薬飲んだら熱も下がりましたし、明日の仕事いけます。私が午後早退したからみんなで残業してくれたんですね。すみません。」
「謝らなくていいよ。誰だって風邪くらいひくから、じゃあ田中さんに変わるね?」
「ももか?ってことでこれからそっち行きたいんだけど、、だめ?」
「駄目じゃないけどもぅ身体楽になったし、、熱も下がったし、明日仕事いけるから、、紗英達は早めに休んだ方がいいとおもうよ 。ごめんね。残業させて、、」
「ふふwなに言ってんの?この時期は残業なんて当たり前でしょ?じゃあ明日まってるからね??お大事に!ばいばーい!」
紗英は苦笑いしながら
私の声色からなにかを察知したのか、
気を遣ってくれた。
「うん!明日ね!はーい!」
電話を切った後、
私はスエットに着替えて眠りについた。
