次の日


ゆっくりと目を覚ますと、そこには、誰も居なかった。

もう、あんなに弱くて、泣き虫な僕は誰も必要としてくれない。


強くならなきゃ、もっともっと頑張らなくちゃ――。



どうしたら、強くなれるの?

もっともっと何を頑張ればいいの?

本当に、これ以上強くなれるの?

僕を必要としてくれる人はどこにいるの?



――誰も、居ない――



誰も、僕のことを見てくれない。

居なくても、誰も困らない。



――居なくなった方が、いい――



僕が居ると、迷惑?

僕が居ると、楽しくない?

僕が居ると、ウザい?

僕が居ると、嫌?



――そんな、興味すらもない――



誰も、好きでもない。

誰も、嫌いでもない。

誰も、興味ない。



――僕って、何者?――




こんな所でゆっくりしてたら、
皆に忘れられちゃう。


嫌だ、嫌だ。


おうちに帰らないと――。

僕の居場所はまだ、あるの?




――無いに決まっている――



嫌だ、嫌だ、嫌だ。

もぅ、誰も、僕の前から、居なくならないで――。


もう、嫌いでも何でもいいから、
いきなり、居なくならないで――。




気持ち悪い。

頭がぐらぐらする。


次は、顔まで忘れられちゃう。

居場所なんて無くてもいい、

それでも、おうちに帰らなきゃ。