「知衛、起きたのか?」
そして、兄が目を覚ました。
「どうした」
目が会い、突然で驚き、差しのべられた手を振り払ってしまった。
「知衛……」
こんな強く振り払うつもり無かったのに……、どうしよう。
「どうした、知衛」
「ご、めんな、さい……、ごめん、なさい、ごめんなさい」
お兄ちゃんに抱き締められた。
「知衛、大丈夫、大丈夫」
久しぶりの人の温もりに、蓄積していた思いが溢れだし、泣いてしまった。
泣きつかれて、また、少し眠った。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…