4日目の朝、うちが起きると、友花ちゃんはもう着替えまで済ませていた。

「おはよ!」

「おはよ~。早いね?」
むくりと起き上がる。

「何回も起こそうとしたけど全然起きんかったよ。澪ちゃんに言ったら寝かせとけばいいって言わしたけんそれ以上は起こさんかった。」

確かにうちは寝起きがすごく悪い。
起こさなくて正解です。

「今日が最終日やね。」
カーテンを開けて街を見下ろす友花ちゃんの目は、なんだか切なかった。