ご馳走を食べて
食後に焼いたクリスマスケーキを……。

相変わらず先生は、苺しか食べてくれないし
飼い猫の白雪と卯月は、
目を離した隙にケーキを食べてしまう。

「あっ……ちょっと。
卯月。白雪。
勝手にケーキを食べたらダメじゃない!!」

「んまぁ……」

口元から手までクリームだらけ。
上機嫌で食べていた。

まったく……。
呆れながらも楽しいクリスマスを過ごした。

そして最大イベントの最後は、
サンタさんからのプレゼントだ。

私と先生は、相談して1つのプレゼントにしたのだが
眠っている枕元にプレゼントを置く予定なのだが
卯月がまったく寝ようとしない。

困ったわ。
これだとプレゼントが置けないし
夜更かしになってしまう。

「卯月。そろそろねんねしようか?」

「やぁっ……ちゃんたしゃん」

どうやらサンタさんのことを覚えた卯月は、
起きて生のサンタさんに会いたいらしい。

「あのね……サンタさんは、
寝てくれない悪い子には、プレゼントなんて
くれないのよ?それでもいいの?」

私は、わざとらしく言ってみた。