その後。目を覚ました私は、
睦月君と卯月を寝かしつける。

お風呂は、その前に入ったからいいが
トイレに行くのが怖くて大変だった。

寝室は、仕事の都合もあり先生と別々だ。
だから1人で寝るのが怖い。
コンコンとノックをして先生の部屋に入る。

「先生……まだ起きてますか?」

「何だ……怖くて寝られないのか?」

「……はい。だから一緒に寝てもいいですか?」

モジモジと恥ずかしそうに言う。
一緒に寝たことは、あったが自分から誘うのは
さすがに今でも恥ずかしい。

「これぐらいのことで1人で、寝られないで
どうするんだ?
ガキかよ……お前は」

呆れながら言う先生だった。

「だって、仕方がないではないですか。
それに先生達が驚かすからいけないのですよ……」

あんな驚かされたらトラウマになってしまう。
凄く怖かったのに……。

ムスッと頬を膨らませるとクスッと笑う先生。
そして布団をまくり上げてきた。

「冗談だ。こっちに来い。
一緒に寝てやるから」

「は、はい。ありがとうございます」

嬉しい……。
私は、急いでベッドの中に入った。

今日みたいな恐怖体験は、二度と御免だが
こんな熱い夜も悪くないと思った出来事だった。