「卯月……ダメ。
ブンブンに触ろうとしたら!!」

慌てて卯月を抱き上げて防止した。

「ふええ~ん。ブンブン……」

急にやめさせられたため
卯月は、ぐずりだした。

「ブンブンは、触ったらメッ!!
危ないから」

「ふええ~ん」

メッと叱ると泣き出してしまった。
でも言わないと触ろうとするし……。

小さいからまだ触ったら
どうなるのか分からない。
間違って刺されたら大変だ。

よしよしとあやしながら
私は、自宅に帰った。

自宅に変えると先生に泣いている理由を話した。

「ブンブンねぇ……」

「やっぱり変ですかね?
ブンブンだと……」

「いや。間違ってはいないだろう。
別に鳴く訳ではないし……何でもいいのではないか?
小さいガキが分かれば」

先生は、ため息を吐きながら
コーヒーを飲んでいた。

卯月は、お菓子をあげたら
機嫌よく食べていた。