まさか登れると思っていなかったので
とても驚いていた。

「あっ……パァパ!!」

先生に気づいてもらって嬉しそうな卯月は、
抱っこしてもらおうと手を伸ばす。

しかし掴まり立ちをしていた卯月は、
バランスを崩し頭から倒れた。

「あ、危ない!?」

先生は、慌てるが
後ろにスタンバイしていた白雪が居たため
頭から落ちることもなく身体でキャッチする。

クッション代わりになった白雪の身体。

「キャハハッ……」

ふかふかのクッションに面白かったらしく
卯月は、大喜び。

先生は、驚くも
ハァッ……と深いため息を吐いた。

「お前なぁ……危ないだろう」

先生は、呆れながら
卯月をひょいと抱き上げた。

そして下に降ろすと

「ほら、ソファーの上は、危ないから
下で遊んでいろ」と言った。