私は、白雪の頭を撫でてあげた。

何とも頼もしくて賢い猫だろうか。

私は、クスッと笑ってしまう。
だが、そう思ったのは……数日のこと。

しばらくして卯月は、どうやってかキッチンの
棚にしまっていた薄力粉を散らばして
遊んでいた。

周りも自分も粉まみれだ!!

白雪までもが……白い毛色が
さらに真っ白になっていた。

「キャアーッッ!!?
あなた達何やってるのよー!?」

私は、泣きたい気分で叫んだ。

「キャハッ~♪」

「にゃーにゃー」

嬉しそうに遊ぶ卯月と白雪。

確かに危害がないかもしれないけど
これは、周りに危害がありますから!?

「あー2人共。メッ!!」

叱り飛ばすと慌てて薄力粉の袋を取り上げた。

うぅっ……ほとんど無い。

大声を上げたため先生がリビングに
入ってきた。

「お前ら……さっきからうるせーぞ。
一体何を……って何だこれは!?」

私達の状況を見て驚いていた。

……ですよね。私も驚きです。

「目を離した隙にこうなりました……」

もう泣きたい気分で報告する。

「ったく、何でそうなるんだよ?とにかく
さっさと卯月と白雪を風呂に入れろ。
お前が風呂に入れている間に片付けるから」

先生は、呆れたようにため息を吐いた。

「すみません……」

しばらくは、卯月と白雪のイタズラに
悩まされそうだった。

トホホッ……。