なんと飼い猫の白雪が
卯月にティッシュ箱を取ってあげていたのだ。

白雪も下に降りると
出したティッシュ箱を使い遊び始める。

どうやら共有しているようだ。

確かにあの子なら
どんな高い場所に置いても登れば取れる。

いや、しかしまさかの犯人に驚いた。

よく手助けしようと思ったわね?

起こしてまで……手伝わす卯月も凄いけど。

呆れながら見ていたら
あっという間に出し終わった卯月は、
今度は、違う物に興味を持ち出した様子だった。

向かった先は、テーブルの上に置いてある
私が使ったマグカップ。

あ、片付けるのを忘れていたわ!?

手を伸ばして取ろうとするのだが
背が足りないためもう少しで
とどきそうでとどかない。

ふぅ……危ない。

とどかないためひと安心すると
卯月は、白雪を呼んだ。

「にゃーにゃー。にゃーにゃー。
あぁとって。あーよ!」

あ、まさか!?

すると白雪は、言われた通りに
今度は、テーブルの上に登りだした。

いや、ちょっと待ちなさい!?

あんな物を下に落としたら
割れるどころか下手したら卯月の頭に当たったら
大変なことになるわ!?

なんとしてでもやめさせなくちゃあ!!