強引に続けようとする。

「先生ってば!?」

「涼花。知ってるか?
手っ取り早く風邪を治す方法」

「えっ?何ですか……それ?」

そんな方法なんかあったかしら??

意味が分からないと思っていたら
先生は、ニヤリと笑う。

「汗をたくさんかくことだ。
あと人に移すことも早く治るらしいぞ」

えぇっ!?それって……

考えただけでも熱が上がりそうだ。

「ま、待って下さい。
あの……睦月君達が起きてきたら」

「大丈夫だ。今昼寝を……」

そう先生が言おうとしたら
ガチャッとドアが開いた。

「パパ。卯月の替えのオムツが……」

睦月君が途中で無言のまま立ち止まる。

あ、見られた!!?

「……ごゆっくり」

気を遣うようにドアを閉めようとする睦月君。

「……だそうだ。」

「いや、だそうだではありませんから!?
ちょっと……睦月君。
変に気を遣わなくてもいいから」

慌てて睦月君を叫んだ。

何とも賑やかで甘い結婚記念日に
なったのだった。