「先生……」
あぁ、もしかして
私が結婚記念日にディナーに行けなくなったから
落ち込んでると思って気にしてくれたのだろうか。
だから、あんなにも私のそばに居てくれたの?
「ありがとうございます……。
あの実は……プレゼントがあるんです」
「プレゼント?」
「ちょっと、そこの袋を取ってもらっても
いいですか?」
私は、先生に取ってもらうようにお願いをする。
取ってもらうと先生に改めて渡した。
中身は、先生と一緒に飲もうと買った
ワインが入っていた。
先生の好きな銘柄と生まれた年に造られたワインだ。
喜んでもらえるといいけど。
「これは……!?」
「気に入ってもらえるといいのですが」
特別な日だから特別なワインをプレゼントとして
贈りたかった。
すると先生は、
ポケットから何かを取り出した。



