コロコロ転がるボール。

それを見て手をパチパチ叩いて喜んでいた。

可愛い……。

さて睦月君は、何処で遊んでいるのかしら?

拓馬君と茉莉華ちゃんと一緒かな?と思い捜したら
小さなボールがたくさん詰められたプールに居た。

だが睦月君は、
プールに座って浸かっているだけ……。

睦月君!?
それ……お風呂ではないわよ!?

違う意味でくつろいでいた。

すると睦月君目掛けて小さなボールが
投げられる。

見事に頭にヒットした。

あっ!?

安全のように柔らかいボールになっているので
痛くないはずだけど驚いてしまう。

誰が投げたのかと見てみると拓馬君だった。

「睦月。そんなところに居ないであっちで
遊ぼーぜ?」

睦月君に声をかけてくれた。

すると睦月君は、コクりと頷き立ち上がった。
拓馬君の横には、茉莉華ちゃんも居た。 

それを見てフフッと笑う。

拓馬君は、いつも睦月君を気にかけてくれた。
仲がいいのもあるけど、
お互いに支え合っているようにも見える。

いい親友を思ったなぁ~と思いながら
卯月の方に目線を戻した。

しかし座っていたはずの卯月の姿がなかった。

あ、あれ!?居ない?

慌てて捜すと滑り台の方にいた。
乗りたいらしくよじ登ろうとしていた。

あ、危ない!!?