イクメン作家と恋心?SS~ほのぼの第2話~12/26に『クリスマス』を追加。


彼氏さんは、一瞬戸惑うが観念したのか
おずおずとその箱を彼女さんに見せた。

「これ……君にあげるつもりだったんだ」

「えっ?」

彼女さんは、驚いていた。

やっぱり。

「開けてみたらどうですか?
私は、それを見つけただけですので」

私がそう言うと戸惑いながらも渡された
小さな箱を開ける彼女さん。

すると綺麗な指輪が入っていた。

「これって……!?」

「本当は……もっと早く渡すつもりだったんだ。
でもなかなか勇気がなくて……せめて
今日の旅行までには、プロポーズしたくて
ごめん……黙ってて。
あの……俺と結婚して下さい」

彼氏さんは、どうやらプロポーズをしたくて
こそこそとしていたらしい。

ただそれが、浮気だと
彼女さんは、勘違いしたみたいだけど

「嬉しい……」

彼女さんは、涙を流しながら喜んでくれる。
どうやら騒動が落ち着いたようだ。

良かった……何とか誤解が解けたみたい。

お婆さんのお陰だわ。
お礼を言おうと辺りを見るが……居ない。

あれ?さっきまでそこに居たのに?