イクメン作家と恋心?SS~ほのぼの第2話~12/26に『クリスマス』を追加。


「はぁっ?ちょっとあんたは、黙ってて。
私は、彼と話をしてるの」

「は、はい。あ、いや……あの……」

睨まれてしまい話せる状態ではない。

どうしよう……変な誤解をされちゃったし。

誤解を解くにもどうしたらいいか分からず
困っていると

「おやおや、お困りのようなら
これを彼に見せるといいですよ」

えっ?

振り向くとさっき会ったお婆さんだった。

「えっ?これって?」

差し出されたのは、小さな箱だった。

「今、彼のカバンから転がっているのを
見つけたんですよ。
きっと彼女に贈るプレゼントでしょう。
手渡してあげるといいですよ」

優しい口調で言ってくれた。

これがプレゼント……?

あ、もしかしたら!?

「あの……これ。あなたの物ではありませんか?」

そう彼氏さんらしき人に小さな箱を見せた。

するとその彼氏さんは、

「えっ?あ、それは!?」

頬を赤くして慌てて私から奪い取った。

「何よ?それ?
隠さずに私に見せなさいよ!?」

隠されたことに腹を立てる彼女さん。