「ちょっと、この女物のネックレスは、誰のよ!?
まさか、他に女が……」
「違うって……何かの誤解だ。
そんなネックレス知らないし……」
「じゃあ、何で広樹の上着にこれがあるの!?
最近こそこそしてたのは
浮気をしてたからなのね?」
そう言い見せてきたのは、
あ、私のネックレス!?
昔から両目ともいいので間違いない。
少し珍しい形のデザインだし、宝石も同じだ。
「あの……すみません。
それ……私のです」
慌てて自分のだと伝えた。
きっと卯月が勝手に部屋の中に入って
出そうとした時にでも
落としてしまったのだろう。
良かった……返してもらわなくちゃあ!!
しかし
「はぁっ?ちょっと、広樹。
あんた私との旅行にまで浮気相手を
連れ込んでいるってこと!?」
「いや、知らないし……」
どうやら私を浮気相手と勘違いしたらしい。
な、何で!?
とんだ巻き添えだわ。
「あの……すみませんがそれは……」.



