目線を逸らすように卯月に声をかけた。
だが
「やぁっ!!」
プイッとそっぽを向かれてしまう。
ガーン!!
何で最近こうも反抗的なの?
「卯月、ママとキレーキレーするの
そんなに嫌?」
食い下がらず話しかけた。
「やぁ……キャハッ」
手をパチパチと叩いて喜びだした。
うーん。
嫌がっているってより
からかわれている……。
どうしたものかと悩んでいたらフッと
ネックレスが無いことに気づいた。
「あれ?ネックレスがないわ!?」
嘘っ……あのネックレスは、先生から貰った
大切な物なのに。
慌てて出ると浴衣の中とかを探した。
しかし無かった。
「ネックレス?
まぁ、無くしたのなら諦めろ。
また買ってやる」
諦めろと先生に言われてしまう。
「いえ、そういう訳にはいきません。
その辺にあるかもしれませんから探してきます!」
大好きな先生が私のために選んでくれた
ブレゼントだし……簡単に諦めたくなかった。
急いで浴衣に着替えると廊下などを探した。
ここにもない。
ずっと付けていたはずだから
無くしたとしたら、散歩中のはず……?
すると廊下からカップルの喧嘩らしき声が
聞こえてきた。
見ると20代前半ぐらいのカップルが
菊の間から出てきた。



