そうしたら空いている部屋に入ってしまう。

「あ、こら。卯月、メッ!!
勝手に部屋に入ったらダメでしょ!!」

慌てて追いかけて部屋から出した。
その部屋は、菊の間と書かれていた。

しかし、その時。
私は、自分のペンダントを落としたことに
気づかなかった。

散歩した後に部屋に戻ると先生は、
執筆を終わらしていた。

「お疲れ様です。
キリがついたんですか?」

「あぁ、目が疲れた。
それに肩も凝ったから露天風呂でも入ってくるか」

眼鏡を外しながらそう言ってくる先生。

お風呂!?
ここには、天然の露天風呂があるらしい。

「いいですねぇ~露天風呂」

私も入りたくなる。

早速浴衣に着替えて露天風呂に行くことに。

男女別々になっているので私は、卯月と2人で
入ろうとするのだが

「ふぎゃああ~」

睦月君と先生と一緒に入りたいらしく
ギャン泣きされる。

「ちょっと卯月!?
ママと一緒に入るからいいじゃない」

しかしプイッと横を向かれ
睦月君にべったりとくっついて離れない。