「卯月……」

「ふぇぇ~ん」

泣き出しそうになる。

これだと行く前から泣き出してしまい
抱っこするはめに……。

困っていたら睦月君が
卯月の頭をポンポンと撫でた。

「卯月……お散歩行こうか?」

「……あい。」

卯月は、泣き止み返事した。

凄い……睦月君。

相変わらず卯月と意思疏通が出来るのか
睦月君の言うことは、よく聞いてくれる。

差し方を教えてもらい
やっとお散歩に出掛けた。

歩いていると紫陽花が見えてきた。
紫や赤紫がとても綺麗だ。

「ほら、見て2人共。
紫陽花が咲いているわよ。綺麗ねぇ~」

2人に伝えると興味深そうに
紫陽花のところに寄って行った。